2019 年 5 月にオープンした佐賀初のフリーランス美容師さん専用のシェアサロン GUEST(s) (ゲスト)。通常の美容室とは異なり、美容師さん自身がお客様と個別に御予約をとってもらい、ご自身の大切なお客様を迎えるためのスペース。
そこで今回は、 GUEST(s) を設立された吉末竜也(ヨシスエタツヤ)さんに、設立に至った背景などを詳しく聞いてみました!
吉末さんは佐賀市で美容室 Apartment Hair(アパートメントヘアー)を経営していらっしゃいます。
フリーランスの美容師さんが働きやすい・気兼ねしない場所をつくりたかった
Q1. 設立に至った経緯を教えてください。
フリーランスの美容師さんが増えたということが第一にあります。フリーランスの美容師さんは現在、美容室の面貸し(場所や機材を一時的に借りる)をされている状態です。そのような働き方を見ていて、もう少し働きやすくできないかなと感じていました。
例えば、お客様の都合で夜遅くに対応したいとき、肝心の場所が使えなければお客様に申し訳ないですよね。美容室を借りている方々の立場としては、働きやすい方が良いだろうな、気兼ねしないほうがよいだろうなと思っていました。
お客様がお店ではなく美容師さん個人を選ぶ時代になってきた
また、フリーランスの人が増えている状況で、面貸しに可能性があると思いました。東京では面貸しをするフリーランスの若い美容師さんが増えてきています。今は SNS などを通じて個人どうしがつながっているため、お客様はお店で選ぶのではなくて、美容師さんその人を選ぶ時代になってきています。
美容師さんが自分の特技をパーソナル化することで、お客様はスキルに合わせて美容師さん個人を選ぶことができます。例えば、カラーだったらこの人、カットだったらこの人、縮毛矯正であればこの人がいい、こういう選び方が可能な時代です。
これまでの美容室ですと、お客様はお店の看板を目当てで来たけれど、結局あてられるのが新人さんだったり、期待していたものではなかったというケースが起こりがちです。お客様の間で「この人にしてもらいたい」という希望がつよくなっていると感じます。それにあわせてフリーランスの美容師さんは、特定のお店ではなく、どこでも自分のお客さんに合わせてやっていくという形が増えています。
美容師さんとお客様、GUEST(s) ではみなさんが大切なゲスト
Q2. GUEST(s) で大切にしているコンセプトはどのようなものですか。
お店の名前の由来にもなっていますが、コンセプトとしては、「みなさんが大切なゲスト」ということを大切にしています。フリーランスの美容師さんどうしがお互いに敬意を持って切磋琢磨し、刺激を受けあう場でもあります。
自分のお店しか知らなかった人たちが、他の人たちの仕事を見るととても刺激になりますよね。また、そのような空間にお客様をお迎えすることで、お客様の納得の度合いも違ってきます。
時間や枠に縛られず、お客様に合わせて自分のこだわりの薬剤や道具を使う
Q3. GUEST(s) の特長について教えてください。
シェアサロンということもあり、フリーランスの美容師さんにとって利用しやすく、時間や枠に縛られないですむ点は大きな特長だと思います。
また、必要な設備や備品などは備えている一方で、薬剤などはご自身で用意して頂く形になるので、美容師さんが自分でこだわったものを使うことができます。
加えて、当店は 24 時間 365 日利用可能です。そのための対策としては、まず、入り口をスマホでのキーロック(電子鍵)にしています。また、店内には防犯カメラを設置するなど安全面に気を払っています。